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30代未経験でWebデザイナーになったら年収が想定外だった話

ノートパソコンなどデスク上のイラスト

こんにちわ!安藤ほなみです。
Webデザイナーを目指しているけど、未経験で30代の場合の年収ってどのくらいなんだろう?と考えていませんか?

この記事では、Webデザイナー未経験で30代の方の場合の、

  • 年収はどのくらいなのか
  • 未経験30代からの求人はあるのか
  • 勤務地(東京と大阪で)によって収入差はあるのか
  • 年収1000万円は目指せるのか

そんな方の疑問を解決する内容です。

Webデザイナーとして、未経験30代からでも就職・転職を目指す際の参考にしていただければ幸いです。
今回の記事は私の主観もありますので、あくまで一つのアドバイスとして読んでください。

目次

Webデザイナーの30代未経験からの年収は?

全くの違う職種からWebデザイナーを目指す場合は、Webデザイナーは年齢関係なく、20代でも30代でも未経験の場合はスタート年収は同じぐらいです。

ウェブデザイナーの平均年収は433.3万円となっていますが、会社勤務の給与分布図を見てみると400万未満が48.3%、600万未満が37.9%なので、300万〜400万円未満になると考えられます。(Webデザイナー白書2014-15より)

当然のことなのですが、Webデザイナーとしては未経験ですので、転職後に収入が下がることも十分にあり得ます。年齢が上だから、社会人歴が長いから給料・収入がよい業界ではなく、スキルや経験、実績に伴って収入が決まってくる職業だからです。これまでのキャリアに応じて待遇や給料は設定されるのを気に留めておく必要があります。

元々未経験でスキルがない人を採用してくれる企業が少ない中、畑違いの業種の未経験の20代の人と、30代の人が応募にきたとしたら30代の方を率先して採用するとは言い難いのが現状です。

Webデザイナーは儲からない?

Webデザイナーは儲からない、収入が低いなど言われるのは、30代から入社したとしてもWeb業界の経験年数・スキルがなければ、新卒採用と同じか近い給与から始まるからではないでしょうか?

年齢毎に平均年収があるにしても、キャリアとしてグラフィックデザイナー経験者であるとか、自分でノウハウをコンテンツにしてnoteやブログで販売していてWebマーケティングをやってきた、Webディレクターなどの仕事をしてきたなど、何かしらWeb業界の職種か近い仕事をしてきた実績があると、会社の事業内容とあなたのスキルによって優遇されることもあります。

勤務地で年収に違いはある?

住んでいる地域によっても年収は変わってきます。
東京は企業が多いのもあり、Web制作会社・案件も多くなります。
地方ですと、調べればすぐ「あそこの会社と、ここの制作会社と、印刷会社が有名ね」と出てきますし、地方の賃金は都内と比べて低い傾向にあるので、どの地域・場所で働きたいか、によって収入と仕事内容が変わるので重要になってきます。

ですが、年齢が上だから給料・収入がよい業界ではありませんので、転職したときに収入が下がることも十分にあり得ます。そのことを踏まえた上で、Webデザイナーで成功するためには「どの地域で、どのくらいの規模の企業でWebデザイナーとして働くか」が重要になります。

東京と大阪の比較

東京と大阪の会社数を比較してみる

Web制作白書2019によると、勤務地ランキングでは、東京で働く人の割合は64.9%、次いで2位が大阪府で5.2%、3位が神奈川県5.0%と続きます。

「東京で働いている」と答えた人が6割、半数以上が東京に集中していることわわかりますね。
Web制作の仕事は、前から東京に集中していると言われてきています。この数値からもその傾向がわかります。ですが、在宅・テレワークとしての働き方が進んでいるので、この先は変わっていくことになりそうです。

引用:Web制作白書2019って?

マイナビから出版されている「Web Designing」雑誌の特集です。Webビジネスの現場と制作会社の求められる仕事の変化をアンケート調査をもとに分析。アンケートをもとに、Web制作会社、Web制作者個人の業務内容から今後必要と考えているスキルなどを指標化する企画です。2020年度版には勤務地アンケートの掲載はありませんでした。

東京と大阪の給与を比較する

インディードの「キャリアエクスプローラー」でWebデザイナーの給与について統計を検索して調べてみました。

Webデザイナーの給与は、勤務地が東京都の場合382,718円、大阪府が299,834円で、東京のほうが約8万円ぐらい高くなってることがわかります。(※2021年6月7日調べ)

引用:インディード「キャリアエクスプローラー」Webデザイナー/給与

https://jp.indeed.com/career/web%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC/salaries

次に、賃金構造基本統計調査(令和2年 厚生労働省)で「都道府県別にみた賃金」でも調べてみました。

東京都373,600円
神奈川県335,200円
大阪府320,400円
愛知県314,100円
京都府310,800円

全国計(307,700円)よりも賃金が高かったのは5都府県(東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府)となっており、最も高かったのは、東京都(373,600円)となっているので、国の調査からみても、インディードの「キャリアエクスプローラー」で調べた給与について、統計と近い数字なので東京で働くほうが賃金が高いという統計がでています。

賃金構造基本統計調査とは

年1回、厚生労働省が行う日本の全産業を対象とした賃金に関する調査をまとめたものです。

東京ならWeb制作会社・デザイン会社の母数が圧倒的に多いため「未経験の方でもOK」な求人が多く出てているので、30代からでもWeb制作会社に入りWebデザイナーになる確率が増えます。

次の多いのは大阪府も該当している、政令指定都市に該当する都道府県が順としてランキングされています。クライアント先の企業が多く集まるところに、制作会社も存在していますので、東京まではいけない・・という方は、大阪、京都、福岡、名古屋で検討してみてもいいですね。

都内、関西方面以外で、地方にも優良なWeb制作会社、デザイン会社はあります。
ですが、企業数は都内に比べると少なく、クライアントや案件の規模、件数も違います。
なので、東京にくらべるとWebデザイナーとして入社することはかなり難しくなるので、併せて未経験の方を雇うという企業も少なくなります。

Webデザイナー30代未経験からの求人は?

未経験30代からでも求人はあります。就職・転職することは可能です。

求人で年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならないこととされており、年齢制限の禁止が義務化されていますので、求人の項目に年齢のことを書いてあることはほとんどありません。


Webデザイナーとして求人に応募する場合は、企業・会社が求めているのは「即戦力がある、仕事ができるWebデザイナー」です。求人をみてあなたのなりたい未来・やってみたい仕事ができそうなところをピックアップしてください。入社してみたい会社の方向性にあわせてポートフォリオをしっかりと作り込んでください。年齢をみるとコミュニケーションができるかを必ず見られるので、その辺がクリアされれば挑戦してみると案外採用される可能性もあります。

1回・2回で決まる・内定をもらうことはまずありませんので、興味あるWeb制作会社へチャレンジしてください。スキル・実績がすべての業界だです。Webが好きで勉強を続けられられる方であれば、会社によっては十分に検討してくれることがあります。

採用後ですが、年功序列の業界ではないので、上司やリーダーが自分より年下の20代などになる可能性も多くなってきます。ですので、若い上司の部下として文句を言わずに素直に聞いて実行して、職場の人と良好な関係を築く努力が必要になります。

【体験談】30代未経験からWebデザイナーとして採用したとき

私が勤めていた時に30代未経験からWebデザイナーとして採用したときの体験談をお伝えします。

【事例】30代前半でDTPデザイナーからWebデザイナーとして未経験採用

前職は新聞広告のデザインをしているところから、Webデザイナーとして応募してきました。

ポートフォリオと職務経歴書を見ましたが、新聞広告なので主に白黒のデザインが多い、内容が決まったものを違うサイズに作り直すような仕事をしていたので「Webとは?」というところからでした。
私は20代後半だったので、私からみたら年上の人を採用する、採用者は30代なので年上の上司を持つということになることは分かっていたこともあり、前の職場でどのような人間関係を築いていたか面接でお話をしました。

なぜ採用をしたか?

未経験で応募してくる人は、本当に「実績」と呼べるものを持っていません。
お世辞でも採用検討にはならず、書類をみて不採用の返事をするようになってしまいます。

その人はデザインがすごくできた訳ではないけど、デザインの基礎は知っていたし出来ていました。
なので、Webデザインを教えてこの先伸びるだろうな、と思って採用をしました。

入社後は

私のアシスタントに入ってもらいながら指示の下、html・cssの知識から学び、仕事内容は更新業務からはじめていきました。併せてPhotoshopを使ったデザインも教えていきました。

正直なところこの先転職を考えても30代から採用してくれる企業があまりないところ理解されていたので、Webデザインを必死に覚えていました。

実際にWebサイトの案件を受け持つまで1年かかりましたが、空き時間や退勤後にWebデザインの勉強をしてスキルを伸ばしていました。

その後、今の仕事は・・?

退職したあと、過去の経験を掛け合わしてインハウスデザイナー(社内デザイナー)として転職。
印刷物のデザイン、自社ホームページやLPなどその会社に必要なさまざまなデザインの媒体に携わることをするデザイナーとして業務を行い、年齢は40歳半ばですが今でも活躍しています。

Webデザイナー未経験30代から年収1000万円は目指せる?

Webデザイナー未経験30代から年収1000万円は目指すことはできます。

Webデザイナーは独立してとしてフリーランスとして働くことが可能にな職種だからです。なぜなら、仕事の獲得次第で収入は自分の腕次第で増やすことができるからです。

年収1000万円は目指すにはWebデザイナーとして自分がどうなりたいか目標を定めてフリーランスになることをおすすめします。

目指す場合の必要スキルは、Webデザイン全般スキルを身につけてWebサイトを制作するのはもちろんのことですが、それだけは高収入は難しい業界です。サイト構築やディレクションなど様々な仕事をする「ディレクター」を目指すのも一つですが、プラス@のスキルとして一般社団法人ウェブ解析士協会の資格「ウェブ解析士」の資格を取って、Webマーケティングを仕事としていく道もありますので、1つの業務だけでなく、自分に付加価値をつけることが必要になります。

Webデザイナー未経験30代からの年収は?について

2021年最新として「Webデザイナー未経験30代からの年収は?」についてお伝えしました。

Webデザイナーは技術職になるので、この業界で30代未経験からになると一般的な職業以上に経験や実績が求められます。30代未経験での転職はよほどの実績が作れないとかなり難しいです。

ですが、最初からフリーランスとしての働き方を選択するのであれば、実力・実績と過去の人脈があれば30代からでも何歳からでもWebデザイナーとして仕事ができる職種です。自分の人生に後悔をしないように行動してみてください。

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この記事を書いた人

安藤ほなみのアバター 安藤ほなみ グラフィック・Webデザイナー

デザイン業界経験20年。Mac使用歴も20年。グラフィックデザイン・Webデザイン両方経験したからこそ、どんなデザインでも使える基礎から、グラフィック・Webの違いや気をつけること、Macの使い方から知っておくと良いことをお伝えします。

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