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Webデザイナー誰でもなれる?のウソとホント

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「Webデザイナーは誰でもなれる」という言葉を見かけたことがありませんか?

SNSやWeb記事でよく目にする、この魅力的なフレーズ。
私のもとにも、子育て中のママさんや、未経験からの転職を考えている方から、
「Webデザイナーって誰でもなれるの?」という質問をたくさんいただきます。

そのメッセージから、「手に職をつけたい」「在宅で働きたい」という理由で、Webデザイナーを検討している方は多いのではないでしょうか。


「在宅で稼げる」「未経験でも始められる」として人気の職業、Webデザイナー。
でも、本当に誰でもWebデザイナーになれるのでしょうか?

今回は、Webデザイナーを目指す方に向けて、Webデザイナーになることについての誤解や本当のところをお伝えします。

目次

Webデザイナー誰でもなれる?

結論から言うと、Webデザイナーは誰にでもなれます!
私自身、高卒で美大や専門学校も出ていない状態からグラフィックデザイナー・Webデザイナーになりました。

ただし、ここで大切な区別があります。

「Webデザイナーになる」のと「Webデザイナーとして稼ぐ」は、実はまったく違う話なんです。


そうですよね、確かに誰でも「Webデザイナーです」と名乗ることはできます。

「Webデザイナー」という肩書で名乗る、開業届を出せば、その日からWebデザイナーに誰でも「なる」ことはできます。ここまでは簡単です。
でも、そこからが本当の勝負になるんです。

Webデザイナー誰でもなれる?はウソなの?

ここからは、普段あまり語られない、Webデザインの現場の本当の話をしていきたいと思います。

さっき「Webデザイナーは誰にでもなれる」って言ったじゃない!
そう思ったかと思います。

確かに、Webデザイナーになること自体は難しくありません。
でも、これらのメッセージには重要な前提が抜け落ちています。

現在、未経験のWebデザイナーは多く、企業は即戦力となる経験者を求めている状況です。
でも、それは「未経験では無理」という意味ではないのですが、9割「無理」です。

正しい方法で進めれば、未経験からWebデザイナーになるチャンスは十分にあるんです。

ですが、ちょっと厳しめになってしまうのですが、Webデザイナー誰でもなれる?のウソを7つお伝えしていきます。

Webデザイナー誰でもなれる?のウソ①
就職するとなると話は変わる

正直、就職するとなると話は変わってきます。

企業は実績と経験を必ず求めますし、即戦力になれない場合は、正直なところ採用は難しいでしょう。
応募時にはポートフォリオの提出も必ず求められます。

未経験デザイナーの求人倍率は年々下がっていて、企業はすぐに仕事ができる人材を探しています。

就職するなら必ずポートフォリオが必要で、その内容で実力を判断されます。「未経験可」の求人でも、実は基本的なデザインスキルやツールの使い方は知っていて当たり前。

採用する側は、入社したらすぐに仕事を任せられるか、即戦力になるかどうかを見ているんです。

資格も経験も不要で、PCさえあれば始められるWebデザイナー。それは事実です。
でも、未経験からWebデザイナーとして就職する、Webデザインの仕事を得て続けていくのは簡単ではありません。

Webデザイナー誰でもなれる?のウソ②
現場で求められるのは、見た目の良いデザインではない

実は、Webデザインの現場で求められるのは、見た目の良いデザインを作るスキルだけじゃないんです。

クライアントが本当に求めているのは、会社の課題を解決できるデザイナー。

デザインを提案するときは、
「なぜこのデザインが効果的なのか」
「どうやって課題解決につながるのか」
をしっかり説明できる必要があります。

それに、デザイン作業以外にも、クライアントとの打ち合わせ、スケジュール管理、見積もり作成など、いろんな仕事をこなさないといけません。

デザインの基礎知識が足りないと、クライアントの要望を理解できずに、ずれた提案をしてしまうことも。

Webデザイナー誰でもなれる?のウソ③
Web業界は競争が厳しい

今、フリーランスのWebデザイン市場はかなりの数のデザイナーがいます。

単に「かわいい」「かっこいい」デザインを作るだけでは、なかなか仕事は取れないんです。
クラウドソーシングサイトでは価格競争が激しくて、スキルに見合った報酬をもらうのは簡単ではありません。

独学だけだと、他のデザイナーと差をつけるのは本当に大変。
技術はどんどん進歩していくので、常に新しいことを学び続けないといけません。

この競争の中で生き残るには、自分ならではの強みや専門性が必要なんです。

Webデザイナー誰でもなれる?のウソ④
実践での課題

実際の仕事では、クライアントの要望を正確に理解して、それをデザインにする能力が求められます。

でも、言われたことをそのまま形にするだけじゃダメ。
むしろ、クライアントが気づいていない課題を見つけて、より良い提案ができることが大切なんです。

作業スピードも重要です。時間がかかりすぎると、時給に換算した時の収入がグッと下がってしまいます。

デザインセンスと同時に、ビジネス感覚も必要。
納期管理、予算管理、クライアントとのコミュニケーションなど、いろんなスキルが求められるんです。

Webデザイナー誰でもなれる?のウソ⑤
Web業界の就職市場の実態

就職市場での「未経験可」って、実はかなりのスキルが必要だったりします。

企業側は一から教える余裕がないので、すぐに仕事ができる人を探しているんです。
ポートフォリオの出来が良くないと、面接にも呼んでもらえません。

最近は、経験のない人を育てる余裕がある会社が減っているんです。

特に小さな制作会社では、新人を教育する時間がないので、ある程度の実務経験がある人しか採用しないことが多いですね。

Webデザイナー誰でもなれる?のウソ⑥
お金の話

始めのうちは、思うような報酬をもらえないことが多いです。

未経験だと、どうしても安い案件から始めることになります。
特に、スキル不足で作業に時間がかかると、時給計算すると最低賃金以下になることも。

クライアントから修正を求められる時間も考えると、見積もった以上の時間がかかってしまうこともあります。安定した収入を得られるようになるまでには、それなりの時間と努力が必要なんです。

Webデザイナー誰でもなれる?のウソ⑦
必要な投資がある

Webデザイナーとして働き始めるには、それなりの準備資金が必要です。

デザインツール(Adobe Illustrator、Photoshop)のライセンス料、勉強用の環境を整える費用、スキルアップのための時間など、目に見える支出と見えない支出の両方があります。

それに、仕事が取れるようになるまでの生活費も考えておかないと。

これらの投資が短期間で回収できるとは限りません。
特に独学の場合は、効率的な勉強方法を見つけるのも難しくて、時間がかかってしまうことも多いんです。

Webデザイナー誰でもなれる?のウソとホントまとめ

今回お伝えしたように、「Webデザイナーに誰でもなれる」というのは、半分は本当で半分はウソです。

確かに、肩書としての「Webデザイナー」にはなれます。
でも、プロとして認められ、安定した収入を得られるようになるまでには、たくさんの課題があります。
「誰でもなれる」って言葉の裏には、こんな現実が隠れているんです。


私の経験から言えるのは、デザインの基礎をしっかり身につけ、グラフィックデザインのスキルを持っているのと持っていないのとでは、その後の道のりが大きく変わってくるということ。

「とりあえずWebデザイナーになろう」ではなく、
「デザインのプロフェッショナルになる」という意識を持って取り組むことが、成功への近道かもしれません。

厳しい話が多くなりましたが、これが現場の実態です。
しかし、正しい方向性と地道な努力があれば、必ず道は開けます。

これらの現実を理解した上で、自分の目標や生活に合わせて、Webデザイナーへの道を選択してみてください。

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この記事を書いた人

安藤ほなみのアバター 安藤ほなみ グラフィック・Webデザイナー

デザイン業界経験20年。Mac使用歴も20年。グラフィックデザイン・Webデザイン両方経験したからこそ、どんなデザインでも使える基礎から、グラフィック・Webの違いや気をつけること、Macの使い方から知っておくと良いことをお伝えします。

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