「3ヶ月でWebデザイナーになれる!」などの広告をよく目にしますが、在宅で仕事ができるWebデザイナーは、子育て中の主婦に人気のある仕事です。
実際に、主婦がWebデザイナーを目指して頑張ってみたけど、思っていたより厳しいな…と感じて挫折をしてしまった…という声も耳にします。
こういった投稿や情報を見てしまうと、子育てしている中で、主婦でWebデザイナーを目指そうと思っても、本当になれるのか不安になりますよね?
この記事では、デザイナー歴22年、在宅フリーランス歴11年の子育てママである私が、主婦がWebデザイナーを目指して挫折する原因ってなんだろう?やめとけと言われる理由と、その解決方法「何ができるのか?」についてご紹介します。この記事を読めば上のような疑問もすっきりと解決できますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
主婦がWebデザイナーを目指して挫折してしまう原因
元々、デザイン制作会社などでグラフィック・Webデザイナーとして働いていた経験がある方は、子育て・主婦をしながら在宅でWebデザイナーとして働くことはできます。
ただ、デザインの「デ」の字も知らない完全未経験で、子育てしながらWebデザイナーを目指すのは決して楽な道ではありません。
キャッチコピーが「未経験から月収30万!」のバナー広告や、赤ちゃんや小さい子と一緒に膝にパソコンに向かって仕事をするイメージの広告などもよく見かけますが、正直なところ現実はそんなに甘い道でないんですね。
では、主婦がWebデザイナーを目指して挫折してしまう原因について7つあげてみます。
①Webデザインは想像以上に覚えることが多い、インプットすることが多い
未経験から在宅で仕事をするWebデザイナーを目指すのに、色々なスキルを習得する必要があります。
- Webデザインの基本
- アプリケーションの使い方(Photoshop、Illustrator、XDなど)
- デザインの基礎知識
- コーディング(html、css、レスポンシブ)
- Webサイトをイチからデザインして制作・納品するスキル
- JavaScript(動きのあるもの)
- SEO・サーバ、ドメインのことなど
完全未経験からの場合だと、上記のスキルを一通り学ぶ必要がありますが、実際にやってみると1つ1つのスキルをマスターするのも一苦労で「覚えることが多すぎる…」「全部できるようになるのか?」と壁にぶつかります。
Webデザインは覚えることが本当に多いので、「早くWebデザイナーとして稼ぎたい!」というように急ぎすぎてしまうと、挫折する可能性はどうしても上がってしまいます。
②Webデザインの勉強の時間が足りない・確保するのが難しい
「子育て主婦」に一番ある挫折理由として当てはまるのが「時間がない」ということです。
まず理解してほしいのは、家庭がある・子どもがいるという方と、独身の方とでは「使える時間が違う」。
育児中のママさんの場合、子育てと家事の合間で勉強すること自体、頑張らないと時間を作ることが難しいですよね。
Webデザインの勉強はどうしても質より量です。質も大事ですが、どれだけパソコンに向かってデザインソフトを触ることができたか?どれだけデザイン制作してみたか?でスキルの習得が大きく変わってきます。
③Webデザインの学び方に問題がある
「①のWebデザインは想像以上に覚えることが多い」でお伝えしたように、Webデザイナーになるために学ぶことが多くて、学習範囲もかなり広くなります。勉強方法も色々あり、独学として、書籍や買い切りの動画教材で学んだり、Webデザインスクールなどがあります。
独学は、時間はかかってもいいから、どうしても費用を抑えたい場合のみおすすめの勉強方法なのですが、子育て中の主婦のかたにはハードルが高くなります。
Webデザインは専門的なことを学ぶため、独学で進めると理解ができなかったり、スケジュール・時間の管理が難しくなってきます。
④実践の場がない、アウトプットが足りない
Webデザインの勉強で一番重要なのはアウトプットすることです。
例えば、書籍の内容や動画と同じことをやってみることから始めますが、これはインプットです。
インプットした内容を実際にやってみるためにアウトプットするのですが、課題がない、何をしたらいいかわからないになってしまい、せっかく学んだのに実践の仕方がわからないという事態になりかねません。
しかも、実践の場でやってみても、内容が理解できていなくて「自分には向いていない」結果、挫折、やめとけと言われてしまうということになりがちです。多くは、やってみた回数が足りていないだけです。時間がない中でも「わかるまで繰り返す」ことがスキル習得の近道になります。
⑤スクール卒業後、仕事がない、稼げない
Webデザイナーとして働いていくには、デザインの実績を積み上げていく必要があります。
実績を増やしていくことで、次の仕事に結び付けていきます。
スクールを卒業しただけでは仕事を受注するのは難しいのが現実です。一般的なWEBデザインなどのスクールでは、仕事の斡旋をしてくれることはありません。
実際のクライアントを想定して、実践的なデザイン案件を考えてやってみたり、継続してデザインの勉強をしていきスキルアップの努力が必要です。
⑥「コーディングが超苦手」か「デザインが超苦手」で向いてないかもと思う
Webデザインの仕事は、すごく大きくわけると
・デザイン
・コーディング
この2つになります。
やってみてわかるのですが、自分が向いている向いてない、好き嫌いがあります。
「デザインが楽しい・でもコーディング苦手」その逆の方もいるでしょう、Webデザインは全部できないといけないと思ってしまうとどちらかが苦手な方は、自分には向いていないと感じてしまい、このまま学ぶのがつらいとなりWebデザインを途中で辞めてしまうケースも多いです。
⑦Webデザイナーが、思ってたイメージと違った
Webデザインの学習をやってみて「思っていた仕事のイメージと違う」「意外と地味な作業が多い」など、挫折することもあります。
例として、コーディングができるようになり、どこか業務委託で仕事ができるとしましょう。実際会社に入ってやることは、納品したサイトの手直しだったり、変更を修正するなどの更新対応をすることがほとんど。最初っからデザインをイチからコーディングさせてもらえるわけではありません。
特にデザインは「パソコンに向かえばデザインができちゃう」「自分が好きなように、思うがままにデザインができちゃう」と、Webデザイナーの仕事が自分の自由にできると思っている人は注意です。
クライアントの目的・依頼に沿ってデザインを形にします。当然のことながら、クライアントの意にそぐわないデザインなら修正依頼も入ります。修正の内容に「なんでこんなに・・・」「どう表現したら?」と感じてしまい挫折する原因になってしまいます。