こんにちは。安藤ほなみです。
Webデザイナーを目指していて、フリーランスでの働き方を考えているけど、実際の年収はどのくらいなのか、本当に稼ぐことができるのか気になっていませんか?
- フリーランスWebデザイナーの平均年収はどのくらい?
- 平均年収になるための収入源って何をどのくらい?
- よく広告で「ウェブデザイナーで年収1000万円」と見かけるけど本当なの?
- 20代からでもフリーランスで年収を上げる方法はあるの?
この記事で紹介する『年収シュミレーション』をみると、誰でも今自分のウェブデザインスキルでどのくらいの年収・稼ぎになるのか知ることができます。
この記事では、Webデザイナーがフリーランスとして、実際にはどのくらいの年収なのか、稼げるのか、内訳を含めてご紹介します。
ちなみに、
- Webデザイナーの年収は低いのか
- どのくらいの仕事量・案件を獲って生計を立てて行けるのか
- ご自分の会社員の年収とどのくらい違いがあるのか
- 現在、副業から始めているがどのくらいの年収を目指したらいいのか
という内容にもお答えできる内容です。
記事を読み終えると、Webデザイナーとしてこの先どのくらいの年収を目標にしたらいいのか、そのためにはどのスキル・知識が必要なのか、悩んだり迷ったりすることはなく、Webデザインの勉強を続けることができます。
個人事業主(個人で事業を行っている、経営・活動している人)としてお伝えします。 税務署に開業届けを提出した人を個人事業主といい、税務上の所得区分で法人を設立せずに個人で事業を営んでいる人のことを意味します。
Webデザイナーの平均年収・フリーランスの場合
フリーランスで活動するWebデザイナーの平均年収は385.3万円となっています。
ちなみに、400万未満が55.9%、600万未満が20.7%で、年収1000万円以上は全体の2.9%です。(Webデザイナー白書2014-15より)
ウェブデザイナー向けの雑誌「Web Designing」の年1回特集されている「Webデザイナー白書」。 Web業界で働く方々に直接アンケートをとって様々なデータを集計したものです。平均年収は「2014-15」を最後に掲載されていません。 Web業界の今を知ることができ、10年以上前からお世話になっている雑誌です。
フリーランスWebデザイナーって稼げるの?
よく広告や、ネット・SNSなどで「Webデザイナーは年収1000万円稼げる」「Webデザイナーはやめとけ」「Web制作はオワコン」などと見かけることがあります。
「Webデザイナーはやめとけ」と言われる理由はいくつかありますが、主にWeb業界は全般的に残業が多い業界と言われるからでしょうか。
会社員で給料をもらう働き方ではなく、フリーランスという働き方を選択するのなら、残業というものはなくなります。収入や働く時間はすべて自分でコントロールできるようになるため、自由な働き方を目指すことができます。
自由な働き方になるためには、Webデザイナーとして自分がどうなりたいか目標を定めて地道に達成していく方法が必要です。
ただ言われたことをデザインにするだけのWebデザイナーでは、年収を増やすことは難しくなってきます。
そのためには、1点集中型でスキルを極めるのもいいですし、複合的にスキル・知識を増やしていくのも方法の一つです。職種を増やすのもよいでしょう。まずは副業から始めたりして、地道にコツコツと実績と経験を増やして年収を上げて行くことが大切です。
ですので、フリーランスで活動するWebデザイナーの年収は初年度からいきなり1000万円稼げるわけではなく、350〜400万円が平均となっています。
フリーランスの平均年収は?
フリーランス実態調査結果(令和2年5月 内閣官房日本経済再生総合事務局)によると、フリーランスの年収割合は400万未満が69%、600万未満が20%で、フリーランスの世帯年収は300〜400万円が最も多くなっています。ちなみに年収1000万円以上は全体の4%です。
フリーランスの年齢構成は、全体の7割が40代以上のミドル・シニア層が中心であり、20代は11%です。
【ランサーズ】フリーランス実態調査 2021によると、自営業系独立オーナー(主に個人事業主として経営・活動している)場合の平均年収は357.7万円です。
クリエイティブ・Web業をみると400万未満が23.6%、700万未満が24.0%なので、平均より多めの400万を超えている方も多いと考えられます。※年収1000万円の掲載、年齢の掲載はありませんでした。
会社員の給料と比較、フリーランス全体的な数字と、最初にお伝えしたウェブデザイナーのみに絞った時との年収で、多少数字の違いはありますが、特別儲かる、稼げるような収入ではないことは、統計をみていただくとわかります。
今回お伝えした調査の結果から、フリーランスウェブデザイナーの平均年収は400万円近くとして考えられます。
また、年収が100万円以下の場合もある一方で1,000万円を超える収入を得ている方も存在していました。フリーランスの場合はデザインだけに限らず構築やディレクションなど様々な仕事が混ざっていて、コーダー・プログラマーなどのいろいろな職種、仕事の内容、やり方の違いによって収入差が大きくなります。
Webデザイン案件の単価から収入を考えてみた
具体的にWebデザインってどんな料金で仕事を受けているの?というところから見てみるともう少し年収のイメージが付くのではないでしょうか。
私は20年グラフィック・Webデザイナーとしてデザイン業界で活躍し続けています。
実際にWebデザイナーとして働いている立場からWebデザインの案件の単価と収入をお伝えします。
これまでの私の経験則の案件の単価から算出してみたホームページ制作のおおよその値段と、収入を計算していきます。
フリーランスの初心者を基準で算出していますので、実際はもっと多い場合も少ない場合もありますし、仕事内容も色々組み合わせて受注していきますので、まずは参考までにご覧ください。
バナー、アイキャッチ画像のデザインを受注する場合
バナー | 3,000円 ✕ 10件 |
アイキャッチ | 5,000円 ✕ 6件 |
月収 | 60,000円 |
収入 | 720,000円 |
Webサイトのデザインのみを受注する場合
簡単なコーポレートサイトの「デザイン」だけを発注したい場合の費用相場です。
TOPページ(PC用) | 50000円〜 |
TOPページ(スマホ用) | 20000円〜 |
下層ページ | 20000円〜 |
派生ページ | 10000円〜 |
【例】1ページずつ作成して、月に2件納品した場合、
デザインの合計 | 100,000円 ✕ 2件 |
月収 | 200,000円 |
収入 | 2,400,000円 |
Webサイトのコーディングまで受注する場合
簡単なコーポレートサイトの「デザイン+コーディング(レスポンシブデザインの場合)」を発注したい場合の費用相場です。
TOPページ(PC用) | 20000円〜 |
下層ページ | 10000円〜 |
派生ページ | 5000円〜 |
【例】デザイン、コーディングをして、月に2件納品した場合
デザインの合計 | 100,000円 |
コーディングの合計 | 35,000円 |
合計 | 135,000円 ✕ 2件 |
月収 | 270,000円 |
収入 | 3,240,000円 |
簡単なWebサイトを全て請け負う(デザイン・コーディング・Wordpressまで)
簡単なコーポレートサイトの「デザイン+コーディング+Wordpressでお知らせを更新する仕様」を発注したい場合の費用相場です。
CMSの実装(wordpressでお知らせ更新) | 50,000円〜 |
【例】デザイン、コーディング、Wordpressを組み込んで、月に2件納品した場合
デザインの合計 | 100,000円 |
コーディングの合計 | 35,000円 |
CMSの実装 | 50,000円 |
合計 | 185,000円 ✕ 2件 |
月収 | 370,000円 |
収入 | 4,440,000円 |
おおよその単価からの年収はわかりましたか?
実際は月に2回など継続的に案件を獲得することはできませんし、多い月、重なる月、少ない月など波が出てきます。また、単価をあげれば件数を少なくすることもできます。
ここでは、Webデザイナーとしての年齢は、20代だとか40代だとかは関係ありませんが、未経験からウェブデザイナーを目指しフリーランスとして活動をした場合、最初っから単価の高い案件が受けられるとは限りません。副業でまず、単価の低い案件から受注していく方法で始めてみて、徐々にWebデザイナーとしてのスキルで、コーディングのみ、デザインのみではなく、Webディレクター側になり、他に高い報酬が得られるスキル・知識を複合的に身に付ける必要があります。
年収1000万円はやり方次第
単価をみていただいてわかると思いますが、Webデザイナーとしての単体スキルの場合は、そのスキルを極めるプロフェッショナルになるか、Webデザイン全般スキルを身につけ、Webサイトを制作できればよいですが、それだけでの高収入は難しく、自分に付加価値をつけることが必要になります。
Webデザイン全般の場合は職種もいろいろあり、デザインにもHTML・CSSのコーディング、JavaScript・PHPによるプログラミングまでできる方もいます。
プロジェクトを管理するWEBディレクターのような役割の方、SEO対策の知識やWebマーケティングまで行うような仕事の方もいます。
Webデザイナーですが、デザインをメインで行く場合は企業イメージを作り上げるブランディングができると、ロゴマーク、会社案内、パンフレットなどの販促ツールを全て請け負うなど、Webデザインに限定する事なく幅広く案件をできるようになることが必要です。
仕事の依頼者は一括で案件を依頼する事ができますし、受注側は部分だけでなく、依頼者のパートナー的な役割で関わることが可能になります。
この様に、仕事を依頼する側が「職種はWebデザイナー」にWeb制作を依頼するが、他にも対応できるメリットをお伝えしてニーズが合えば、年収1,000万円の収入を得る事も夢ではありません。
Webデザイナーの年収は?のまとめ
フリーランスのWebデザイナーの年収はわかりましたでしょうか?
今回はWebデザイナーの平均年収を紹介した流れで、参考収入の内訳をご紹介しました。
いきなり高収入は難しいですが、副業から始めて少しずつスキルアップをして知識・実績・件数を増やしていけば年収1000万円も可能な職業です。もしあなたがまだ未経験の場合、まずはウェブデザインスキルの土台を固めることからスタートしましょう。
Webデザイナーとしてフリーランスで稼いでいきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。