今回は、デザインの現場で欠かせない「ラフスケッチ」について詳しくご紹介します。
経験豊富なデザイナーさんも、駆け出しの方も、ラフスケッチの重要性を再確認して、より良いデザインワークに活かしていきましょう!
ラフスケッチって何?
デザインの世界で「ラフ」って言葉、よく耳にしますよね。
これは、デザインの完成形に至るまでの最初のステップとして、アイデアを視覚化したものなんです。
完璧な絵を目指すわけじゃなくて、むしろ荒削りでOK!
大事なのは、頭の中のイメージを形にすること。
和製英語じゃないかって?実は英語でも “Rough Sketch” って立派に通じますよ。
フランス語では “Esquisse” なんて言うんですが、これも「ざっと描いた図」って意味なんです。
世界中のデザイナーが、この段階を大切にしているってことですね!
なぜラフスケッチ(ラフ)は大切なの?
1. ラフスケッチでアイデアを形にできる!
頭の中って不思議なもので、「完璧!」って思っていたアイデアも、
実際に描いてみると「あれ?」ってことありますよね。
でも、それって全然悪いことじゃないんです!
むしろ、早い段階でそれに気付けるって超ラッキー。
ラフを描くことで、アイデアの良し悪しがハッキリ見えてきます。
「この部分は使える!」「ここはちょっと違うかも…」って具体的な判断ができるようになるんです。
頭の中だけで完結させちゃうと、実はけっこう危険!
ラフに起こすことで、アイデアをより良い方向に育てていけるんです。
2. ラフスケッチはチームでイメージを共有できる!
「えっ、そんなイメージじゃなかったんですけど…」なんて経験、ありますよね?
言葉だけでのコミュニケーションって、実は落とし穴がいっぱい。
同じ「かわいい」でも、人によってイメージする「かわいい」が全然違ったりします。
でも、ラフスケッチがあれば話は別!
「こんな感じです!」って具体的に示せるから、クライアントやチームメンバーと認識のズレを防げます。
修正点も具体的に指摘しやすくなるし、結果的にスムーズなプロジェクト進行につながるんです。
3. ラフスケッチで時間の節約になる!
「え?そんな時間ないよ!」って思う人もいるかもしれません。
でも、実はラフを描くことで、後の工程がグッとスムーズになるんです。
ラフなしで進めると、完成間近になって大幅な修正が必要になることも。
そうなると、本当に時間もお金もかかっちゃいます。
逆に、ラフの段階でしっかり方向性を固めておけば、作業がスイスイ進みます。
「急がば回れ」って言葉がピッタリ!
最初の15分でラフを描くか、後で3時間かけて修正するか、選ぶなら前者ですよね?
ラフスケッチ(ラフ)の描き方
ラフスケッチ(ラフ)を手描きする場合
紙とペンがあればすぐに始められるのが、手描きの最大の魅力。
スマートフォンでメモを取るみたいに、思いついたらすぐにラフが描けます。
特に、アイデアがどんどん湧いてくる時は、手描きの方が断然速い!
手と脳が直接つながっているような感覚で、アイデアを形にできるんです。
失敗を恐れずに、どんどん描いていけるのも魅力的。
PCやタブレットが苦手な方は、まずは手描きから始めてみるのがオススメです。
デジタルツールは便利ですが、手描きにしかない良さもたくさんあるんです。
ラフスケッチ(ラフ)をタブレットで描く場合
最近は使いやすいタブレットもどんどん出てきていますよね。
手描きの感覚を残しながら、デジタルならではの利点も活かせるのが特徴です。
例えば、描いた線が気に入らなければすぐに消せるし、レイヤー機能を使えば、どんどんアイデアを重ねていけます。
色の試行錯誤も思いのまま。データとして保存できるので、チームでの共有もラクラク。
慣れるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、使いこなせると、かなり心強い味方になってくれますよ。
ラフスケッチ(ラフ)PCで??
実は、PCでマウスを使ってラフを描くのは、あまりオススメできません。
確かにイラストレーターやフォトショップには便利な機能が満載ですが、ラフを描くのに使うと、かえって発想が固まっちゃうことも。
図形ツールに頼りすぎると、アイデアが画一的になりがち。
それに、マウスだと思い通りの線が引けず、ストレスがたまることも。
ただし、既にある程度アイデアが固まっていて、それを清書する段階なら、PCの利用も全然アリです。
ラフスケッチのコツ
その1:完璧を求めすぎない!
ラフの段階で完璧を求めすぎると、かえって良いアイデアが生まれにくくなっちゃいます。
この段階は、むしろ「雑さ」を楽しむくらいの気持ちでいきましょう。
線がガタガタでも、バランスが悪くても、まずは描いてみる。
それを見て「あ、ここはこうした方がいいかも」って気づきが生まれるんです。
完璧な一枚を目指すより、たくさんのアイデアを出すことを意識してみてください。
そうすることで、思わぬ良案が生まれることも多いんですよ。
その2:でも、伝わるように!
とはいえ、あまりに雑すぎると、今度は他の人に伝わらないという問題が。
特に、クライアントに見せる場合は要注意です。
最低限、「これは何を表現しているのか」が分かるレベルは必要です。
例えば、重要な要素は少し丁寧に描く、簡単な説明書きを添える、矢印や記号を使って意図を示すなど、工夫のしどころはたくさんあります。
自分が見て分かるのと、人に見せて分かるのは、実は全然違うものなんです。
その3:たくさん描いてみる
一発で良いアイデアが生まれることって、実はそんなに多くありません。
だからこそ、思いついたアイデアは、どんどんラフに起こしていきましょう。
似たようなパターンでも、ちょっとしたバリエーションを付けて描いてみる。
全然違う方向性でも、とりあえず形にしてみる。
そうやって描いたラフを並べて比較すると、「これとこれのいいとこ取りをしたら…」なんてアイデアも生まれてきます。
たくさん描くことで、アイデアの引き出しも増えていくんです。
ラフスケッチ(ラフ)まとめ
ラフスケッチ、侮れない存在ですよね?
面倒くさがらずに、むしろ積極的に活用していくことで、デザインの質がグッと上がります。
ラフスケッチでデザインの幅が広がっていきますよ!
完璧な絵を目指すんじゃなく、アイデアを形にする最初の一歩として、ラフを描く習慣を身につけていきましょう。