「ポートフォリオには、作品を何点載せればいいの?」
「紙やPDFでまとめるなら、何ページくらい必要?」
スクールの課題や自主制作を整理し始めると、作品数やページ数で迷いますよね。
特に実務未経験の場合は、手元の作品で足りるのか不安になるかもしれません。
ポートフォリオの作品数やページ数に、すべての人に共通する正解はありません。
応募先の指定を確認したうえで、任せたい仕事に対応できることが伝わる作品と、その説明を用意することが大切です。
この記事では、Webデザイナーを目指す方に向けて、作品数・ページ数を考える目安と、20ページにまとめる場合の構成例を紹介します。
数字だけを埋めるのではなく、自分に必要な内容を選ぶために役立ててください。
ポートフォリオの作品数はどのくらい載せるのがいい?
まず、応募先から作品数や提出形式の指定がある場合は、その条件を優先しましょう。
指定がなければ、目指す仕事と、見せたいスキルに合わせて作品を選びます。
私は、手元に十分な作品がある場合、10〜20点ほどを候補として整理することをおすすめしています。ただし、これは最低限必要な数でも、すべて掲載するという意味でもありません。
選んだ作品を見て、相手が「どんな制作を任せられるか」を判断できるか確認してみてください。
Webサイト1件と、バナー1点では情報量が違う
作品数を考えるときは、制作物の種類にも注意が必要です。
Webサイトなら、一つの案件でもトップページ、下層ページ、スマートフォン用のデザインなど、複数の画面を紹介できます。一方、バナーは複数の作品をまとめて見せる構成も考えられます。
そのため、Webサイトとバナーを同じ「1点」として数え、合計だけで十分かどうかを判断するのは難しいところです。
作品の点数に加えて、何をどこまで制作できるかが伝わるかを確認しましょう。同じ案件のPC版・スマートフォン版やサイズ違いは、ひとまとまりで紹介すると担当範囲が分かりやすくなります。
応募先や受けたい仕事に合う作品を優先する
たとえば、Webサイトの制作を担当したいなら、サイト全体の構成やページデザインを見せる作品を優先します。バナー制作が中心の募集なら、目的や掲載場所の異なるバナーで、対応できる幅を伝える方法があります。
数を増やすためだけに、完成度が低い作品や、希望する仕事と関係の薄い作品を加える必要はありません。
作品が少ない場合は、まず今ある作品を整理し、足りない種類を補っていきましょう。

ポートフォリオの枚数、ページ数はどのくらいが見やすい?
紙やPDFのポートフォリオは、掲載する作品と説明に合わせてページを配分します。
応募先からページ数やファイル容量の指定があれば、その条件を優先してください。
構成に迷う場合は、まず12〜20ページ程度で仮に組んでみる方法があります。これは完成形を考えるための目安で、必要最低限のページ数ではありません。
私は紙で見せる場合、10ポケット・20ページ分のファイルを、構成を考える一つの目安にしています。ただし、ポケットを埋めるために作品を増やす必要はありません。
ページ構成の例|Webデザイナー志望・全20ページ
以下は、作品の画像と制作意図を組み合わせた構成例です。
作品の種類や数に合わせて、ページ配分を調整してください。
【表紙】名前と、ポートフォリオであることが分かるタイトル
【P2】自己紹介、資格・対応できる制作・使用可能ツール、具体的なスキル
【P3】ポートフォリオの目次
【P4〜7】WebサイトA:概要、トップ・下層ページ、スマートフォン版、制作意図
【P8〜11】WebサイトB:概要、各画面、制作意図、担当範囲
【P12〜14】LP:目的、全体像、主要部分の拡大、工夫した点
【P15〜17】バナー:複数の制作例と、それぞれの目的・工夫
【P18〜19】希望する仕事に関連する追加作品、または主要作品の補足
【裏表紙】連絡先・ポートフォリオサイトなどの案内、あとがき的なメッセージを添えても
20ページあっても、20作品が必要なわけではありません。 一つのWebサイトに複数ページを使って、情報整理やデザインの考え方を説明できます。
逆に、バナーを何点も載せる場合は、小さく並べすぎて文字や細部が読めなくならないように注意しましょう。
自己紹介の内容に迷う場合は、こちらの記事も参考にしてください。

PDF・紙と、Webサイトではページの考え方が違う
この構成例は、PDFや紙でまとめる場合のものです。
Webサイト形式では、同じページ数にそろえる必要はありません。
作品一覧から各作品の詳細へ移動できるようにするなど、必要な情報を見つけやすい構成を考えましょう。
ページを増やす前に、見やすさを確認する
ページ数が多くても、似た作品や説明が続くと、見せたい強みが埋もれてしまうことがあります。
一方で、ページを減らすために作品を小さくしたり、説明を省きすぎたりするのも避けたいところです。
完成したら、次の点を確認してみてください。
- 見せたい作品が、前半で見つかるか
- 文字や画像が、無理なく読める大きさか
- 作品の目的・担当範囲・工夫が伝わるか
- 同じ内容を繰り返しているページがないか
ページ数をそろえることよりも、相手が作品と説明を追いやすいかを大切にしましょう。
まとめ 作品数・ページ数は、伝えたい内容に合わせて決めよう
ポートフォリオの作品数やページ数には、すべての人に共通する正解はありません。応募先の指定を確認し、目指す仕事に合う作品を選びましょう。
構成に迷ったら、作品の候補を整理し、紙やPDFなら12〜20ページ程度で仮に組んでみてください。
そのうえで、制作物の種類や説明に必要な分量に合わせて調整します。
Webサイト1件を複数ページで紹介することも、複数のバナーをまとめて見せることもできます。
大切なのは、数を埋めることではなく、何を考えて、どこまで制作できるかが伝わることです。
まずは掲載したい作品を書き出して、どの作品に何ページ使うか、ざっくり配分するところから始めてみましょう。



