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Illustratorで作成したポートフォリオをPDFにする作り方

Illustratorで作成したポートフォリオをPDFにする作り方

Webデザイナーとして就職活動に必要なポートフォリオ。提出方法がPDFって書いてあり、Illustratorで作成したけどPDFにする方法がわからないと思っていませんか?

この記事で紹介する、Illustratorで作成したポートフォリオをPDFにする作り方を実践すると、効率的に作成にすることができます。

私はグラフィックデザインの仕事を長年やっており、クライアントに提案するときなどに必ずPDFを作って提案してきました。面接で直接ポートフォリオを渡す場合は印刷して紙での提出をしますが、その前の書類選考でPDFデータを送るケースも多く見かけます。

ちょっとした事ですがPDFの作り方にポイントがあり、Acrobatで設定しておくと相手の手間を省けてストレスなく見てもらえます。見開き表示やデータが軽くなる書き出し方の方法など、やっていた方が良い設定もあわせてお伝えします。
現役Web・グラフィックデザイナーの私が、IllustratorでのPDF化をしてまとめる方法を、初心者の方に分かりやすく説明しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

ポートフォリオをPDFにするメリット

就職・転職サイトや、業務委託などで企業とやり取りするときは、メールなどでコンタクトを取るのが主流なので、そのメッセージに添付できる媒体として「PDF」が便利です。

ここ数年、新型コロナの影響で、実物のファイルを提出する事はほとんどなくなり、ネットワーク経由でPDFを送るようになり、提出したPDFを見ながらZoomで画面共有しながら面談することも多くあります。

PDFは誰でも見ることができる

PDFは「Portable Document Format」の略で、Illustratorでデザインしたものを実際に紙に印刷したときの状態をそのまま保存することができるファイル形式のことです。
MacやWin、スマホなどどんな環境の媒体で開いても、同じように見ることができる「電子的な紙」です。

特にデザインでは、送り先の方の環境で、作成したアプリケーション(IllustratorやInDesign、Photoshopなど)がない場合が多く、データを開くことができないことがほとんどです。
さらにフォントを多用します。相手の方のパソコンにフォントの表示が崩れてしまい、どんなレイアウトでフォントを使ってデザインをしたのかわからないということも。
PDFデータだと仕上がりイメージをチェックする事が可能なので、どんな環境でもこれはデータの確認がしやすいというメリットがあります。

PDFのポートフォリオの作り方

まずは紙ベースのポートフォリオを作成します。
私は、自由にデザイン・レイアウトができるIllustratorが使えるのであれば、イラレで作成することをおすすめします。
Illustratorでポートフォリオをデザインし作成後、デジタル媒体用にPDFを書き出す手順になります。

IllustratorからポートフォリオをPDFにする設定

STEP
AIデータを開く

Illustratorで作成したポートフォリオAIデータを開きます。

STEP
別名で保存をする

[ ファイル ] → [ 別名で保存 ] をクリックします。
[ 別名で保存 ] のダイアログ画面が開くので、ファイルの種類から [ Adobe PDF (*.PDF) ] を選択し、[ 保存 ] をクリックします。

STEP
AdobePDFを保存の設定する

プリセットを「Illustrator初期設定」を選択します。
▼一般の設定
▼圧縮の設定
▼トンボと裁ち落としの設定

STEP
PDFの保存・出力が完成する

IllustratorからPDFに保存したデータが完成しました。
何枚もデータがあると思うので、書き出したPDFを1つのフォルダでまとめてください。

Adobe Acrobat を使って1つのPDFにまとめる作り方

IllustratorからPDFに保存した複数のデータを、一つのPDFに結合する方法です。
まるでデジタルの冊子のようなPDFファイルが作成できますよ。
※無料のAcrobatDCは閲覧のみ可能で編集・結合はできませんので注意してください。

STEP
Adobe Acrobat Pro DCを開く

アプリケーション、Adobe Acrobat Pro DCを開きます。

STEP
ファイルを単一のPDFに結合する

画面左上の [ ファイル ] → [ 作成 ] → [ ファイルを単一のPDFに結合 ] をクリックします。

STEP
結合したいファイルを選択する

結合したい単ページのPDF、または書き出した画像をドラッグ&ドロップで追加します。
後からドラッグ&ドロップで並び順は変更できるので、並べたい順にファイル名にページ番号を入れておくと変更するのが楽になります。

STEP
オプションを設定

[ オプション ] をクリックするとファイルサイズ、その他オプション設定ができます。
初期設定では [ デフォルトのファイルサイズ ] に設定されています。
メール添付やWebでの公開を想定されているなら [ 小さいファイルサイズ ] で問題ありません。
印刷用途のPDFなら [ 大きいファイルサイズ ] がオススメです。

STEP
結合して保存したら完成

右上の [ 結合 ] をクリックすると単一のPDFに結合されます。
[ ファイル ] → [ 名前を付けて保存 ] をクリックします。
保存場所を決め、好きな名前を入れて保存したらPDF版ポートフォリオ結合の完了です。

Adobe Acrobat でPDFを開いたときの設定

Acrobat DCでPDFのポートフォリオデータを開いたときの設定をしておきましょう。
ちょっと細かいのですがこの設定ができていると、Acrobaの設定を理解しているということと、採用担当者に表示の設定を変更する手間を省けさせることができるので良い印象を与えることができます。

全体表示、100%に設定にする

PDFのデータ開いた時は、左右幅をいっぱいに表示するのがデフォルト設定になっています。
この設定だと設定だと拡大された状態で表示されるのでページ全体を確認するのに拡大縮小をしてから確認することになります。なので、設定で開いた時に100%全体表示になるように設定を変更します。

STEP
Acrobat Readerを開く
STEP
メニューバーの「表示(View)」タブをクリックする
STEP
「表示スケール(View Scale)」メニューを展開
STEP
「実際のサイズ(Actual Size)」または「100%」を選択する

見開きで見せる設定にする

STEP
Acrobat Readerを開く
STEP
メニューバーの「表示(View)」タブをクリックする
STEP
「ページ表示(Page Display)」を選択する
STEP
「2ページビュー(Two Page View)」または「2ページ表示(Two-Up)」を選択する

1ページずつ見せる設定にする

STEP
Acrobat Readerを開く
STEP
メニューバーの「表示(View)」タブをクリックする
STEP
「ページ表示(Page Display)」を選択する
STEP
「単一ページビュー(Single Page View)」を選択する

データ容量、重さの確認をする

STEP
PDFファイルを選択する
STEP

ファイルを右クリックし、表示されるコンテキストメニューから「プロパティ(Properties)」を選択します

STEP

「プロパティ(Properties)」ダイアログボックスが表示されます。
ダイアログボックスの中で、一般的に「サイズ(Size)」または「ファイルサイズ(File Size)」という項目があります。 この項目には、PDFファイルのデータ容量がキロバイト(KB)またはメガバイト(MB)単位で表示されます。

ファイルサイズを軽くする作り方

PDFファイルの圧縮オプションが用意されている場合があります。
画像やテキストなどのデータを効果的に圧縮し、ポートフォリオのファイルサイズを削減することができます。

画像の圧縮

PDF内に含まれる画像は、ファイルサイズの大部分を占めます。
画像の解像度を下げたり圧縮方法を変更することで、画像のファイルサイズを減らすことができます。
印刷用やWeb閲覧用など、用途に応じた圧縮レベルを選びながら画質が十分に保たれるよう注意が必要です。

不要な要素の削除する

PDF内には、不要な要素や隠れたデータが含まれることがあります。
例えば、非表示のレイヤーや非表示のオブジェクト、埋め込まれたフォントなどです。
これらを削除することで、ファイルサイズを軽くすることができます。

文字埋め込みの最適化する

PDF内のフォントデータを最適化することで、ファイルサイズを削減する手段です。
必要な範囲の文字のみを埋め込むことや、代替フォントを使用することにより、ファイルサイズを軽くすることができます。

不要なページの削除する

PDFに含まれる不要なページを削除することも、ファイルサイズを削減する方法の一つです。
例えば、余分なカバーページや空白ページを削除することで、ファイルサイズを小さくすることができます。

これらの手法を組み合わせて、PDFファイルのサイズを軽くすることができます。
ファイルの内容よって効果が異なることがありますので、試行錯誤しながら最適な方法を見つけてください。

ポートフォリオをPDFにする作り方のまとめ

主にIllustratorでデザインしたデータをPDFへの書き出し方法についてお伝えしました。
上記方法で簡単にPDFのポートフォリオ制作ができます!

必要に応じてパスワードの追加や証明書による暗号化を設定することで、セキュリティがあるデータの作成も可能です。
不特定多数の方に見られる前提のポートフォリオなので、デザインが活きる設定方法に変更してくださいね。

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この記事を書いた人

安藤ほなみのアバター 安藤ほなみ グラフィック・Webデザイナー

デザイン業界経験20年。Mac使用歴も20年。グラフィックデザイン・Webデザイン両方経験したからこそ、どんなデザインでも使える基礎から、グラフィック・Webの違いや気をつけること、Macの使い方から知っておくと良いことをお伝えします。

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