トリムマークとは?
トリムマークは、印刷物を正確なサイズにカットするための目印として使われる線やマークのことです。
主に印刷データに含まれており、仕上がりサイズ(トリムサイズ)の位置を示します。
印刷業界では「トンボ」と呼ばれることもあります。
トリムマークの役割
トリムマークには、次のような重要な役割があります:
- 正確な仕上がりサイズを示す
印刷物を裁断する際、仕上がりサイズをズレなくカットするための目安になります。 - デザインの位置合わせを補助
表面と裏面のデザインがズレないように、印刷機で位置合わせをする際の基準になります。 - 印刷会社とのスムーズな連携
トリムマークがないと、仕上がりサイズが不明確になり、印刷会社に手間をかける可能性があります。
トリムマークを入れる方法
トリムマークは、Adobe IllustratorやPhotoshopなどのデザインソフトで簡単に追加できます。
Adobe Illustratorの場合
- デザインを完成させたら、仕上がりサイズのアートボードを設定。
- 「ファイル」→「別名で保存」でPDFを選択。
- 「トリムマークを付ける」オプションをチェックして保存。
Adobe Photoshopの場合
Photoshopでは直接トリムマークを生成する機能がないため、Illustratorで作成するのが一般的です。
塗り足し
トリムマークと一緒に重要なのが塗り足しです。
塗り足しとは、デザインを仕上がりサイズよりも外側に余裕を持たせる領域のことです。
裁断時のズレを防ぎ、白い余白が出るのを防ぐために必要です。
- 例: 名刺サイズ(91×55mm)のデザインの場合、塗り足しを含めたサイズを3mmずつ大きくし、97×61mmで作成します。
初心者がよくあるミス
- トリムマークを入れ忘れる
印刷会社に送る際、トリムマークがないと仕上がりに影響します。 - 出血が設定されていない
デザインが仕上がりサイズぴったりだと、裁断時に白い余白が出る可能性があります。 - 仕上がりサイズの設定ミス
アートボードのサイズが正確でないと、トリムマークの位置がズレます。
まとめ:トリムマークを正しく設定して印刷物を完成させよう!
トリムマークは、印刷物の完成度を左右する重要な要素です。デザインの仕上がりを美しく保つためには、トリムマークと出血を正確に設定することが大切です。
次回、印刷データを作成する際は、今回のポイントを参考にしてみてください!
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