これからWebデザインの独学を始めようと決めたときに、必ずと悩む問題があります。
それは、Photoshop(フォトショップ)とIllustrator(イラストレーター)を勉強するならどっちを先に勉強すればいいの?という問題です。
PhotoshopとIllustrator、どちらもWebデザインをする上で必要なアプリケーションでありスキルなのですが、Webデザインをする時にはそれぞれあった使い方があります。
この記事では、Webデザイナー歴20年の現役デザイナーが、Webデザインで「Photoshop」と「illustrator」のどっちを先に覚えるほうがいいかお伝えしていきます。
PhotoshopとIllustratorどっちを先に勉強するべき?
結論からいうと、
Webデザイン勉強中の方が先に勉強するのはPhotoshopから始めることをおすすめします。
Web制作現場ではPhotoshopをメインに使っていることと、Webサイトは画像を使って伝えたり表現するので、画像加工ができるアプリケーションが使える必要があるからです。
Webデザインをするのにフォトショとイラレ両方のスキルは必要ですが、初心者の方にとって両方いっぺんに覚えるのは結構しんどいです。
これからWebデザインを始める方や、PhotoshopとIllustratorのどっちを先に勉強するか迷っている方は、まずPhotoshopから始めてみましょう。
なんでPhotoshopを先に勉強するの?
Photoshopを先に勉強する理由をは5つあります。
- 画像編集(加工・レタッチや合成)に向いているアプリケーションだから
- Webデザインの現場でPhotoshopスキルが9割必要だから
- バナーやWebサイトの見た目をデザインするのにPhotoshopを使用するから
- コーディングするときにもPhotoshopを使うから
- 独学中でPhotoshopとIllustratorの併用は金銭的に負担がかかるから
それぞれ具体的に理由を見ていきましょう。
画像編集(加工・レタッチや合成)に向いているから
Photoshopは画像データを扱うアプリケーションで、写真の加工や写真同士の合成、写真の詳細な色調整など、画像を扱ったデザインを得意とします。
Webデザインをするのに、複数写真の合成や画像の切り抜き、画像を明るくする画像補正、写真の余計なものを取り除いて見栄えを良くしたり、画像の解像度を調整するなど、画像を扱うことが多くあります。基本的な使い方は抑えておきましょう。
Webデザインの現場でPhotoshopスキルが9割必要だから
Webデザイナーの求人を見ると、必ずと言っていいほど必須条件・スキルに「Photoshopが使える人・経験者」と書かれています。Web制作会社のほとんどが必須のスキルなので、Photoshopが使えないと就職活動はうまくいかないことが目に見えています。そのくらいWeb制作業界ではPhotoshopを採用している企業も多く、デザインするのに必要なアプリなので、勉強して使えるようにしておきたいアプリの一つです。
バナーやWebサイトの見た目をデザインするのにPhotoshopを使用するから
Webサイトを制作する過程で、バナーやWebサイトのTOPページなどPhotoshopを使用してデザインしていきます。
Webデザインはブラウザを通して閲覧します。ブラウザはピクセル、ビットマットデータで表現されています。
ビットマップで表示するPhotoshopはWebデザインを制作するのに使いやすいアプリになります。
コーディングするときにもPhotoshopを使うから
Webデザインを独学していくと、コーディング(html/css)を勉強するときが出てきます。
Photoshopでデザインしたカンプデータから、コーディングに必要なデータを画像にして素材を書き出しをする必要が出てきます。そもそもPhotoshopデータはアプリを持っていなければ開くこともできません。Photoshopが使える知識がないとコーディングができない、ということにもなります。
独学中でPhotoshopとIllustratorの併用は金銭的に負担がかかるから
PhotoshopとIllustratorは、Adobeでそれぞれ使えるように購入・契約する必要があります。
両方契約してもいいのですが、Webデザインの勉強をはじめたばかりで、あまりお金をかけられないということもあると思います。Photoshopの方が月額利用料が安いのと、まずPhotoshopを勉強してある程度マスターしてからIllustratorを契約でも良いと思います。
WebデザインするのにIllustratorは必要ないの?
Webデザインでロゴやイラストなどを使ったりするときのパーツ制作にIllustratorを使います。
Illustratorで作成したり編集したりしてから、Photoshopで作成するデザインデータに落とし込む使い方をします。
Webデザインだと主にアイコンを作ったりすることはあるので、全く使わないということはありません。
Illustratorは基礎的な操作はわかっていたほうがいいので、まったく使えないよりは、どんなことができるという知識とパスの使い方ができる状態まで勉強するのがいいですね。
PhotoshopとIllustratorを使い分けてWebデザインをしよう
Webデザイン勉強中の方が先に勉強するのはPhotoshopから始めることがおすすめです。
ですが、実際にはIllustratorとPhotoshop両方を組み合わせて使うことも多いです。
Webデザイナーの求人を見るとわかりますが、「PhotoshopとIllustrator経験者、使える方」と両方のアプリが書かれていることがほとんどです。
それぞれの特徴や強みを理解して、状況に応じて臨機応変にPhotoshopとIllustratorを使い分けてWebデザインができるようになりましょう。